藍染について

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藍 染 に つ い て    

藍を栽培し、葉を乾燥させてから、発酵させて、すくもをつくり、藍建てをして染めています!

seat16.jpg模様糊による型染抜染DSCF0096.JPG分銅つなぎ紋 縄巻絞りDSC00149.JPG防染糊による型染DSC02949.JPG生葉のたたき染

藍染との出会い

 平成18年度から、藍染を教える先生の補佐役として、農園芸の授業で、藍を種から育てて刈り取ったあと、藍の生葉を使ってTシャツを豆絞りで染めました。平成19年度から、作業学習(染色)の授業を受け持つことになり、事前研究のため、まずは私自身が染色に取り組んできました。平成19年度から本校に赴任されてきた(前任校でいっしょだった)高等部の先生が、福知山藍同好会に入会されていて、前任校から授業で藍染に取り組んでおられていました。その先生に一から教わることができました。本当にわからないことだらけなのに、いろいろと質問に答えていただいたり、手取り足取りで教えていただいてありがたかったです。授業を受け持つのは、2学期の9月から12月の間ですが、4月から農場で藍を育てたり、すくもから藍建てをしました。そして、自分の藍がめを持ち、藍染の試行錯誤が始まりました。夏の暑さの中、刺激臭を我慢して、すくも作りも経験しました。そして、しだいに藍染に魅せられて、心からはまってしまいました。
 8月には、高等部の先生に福知山藍同好会の親子藍染め教室に誘っていただき、家族で藍の家に行きました。楽しく親子でハンカチの折り紙絞りやトートバックの板締めしぼりをしました。そして、その場で藍同好会にも入会させていただくことができました。9月には、分銅つなぎ紋縄巻絞りの講習会に参加しました。懇切丁寧に教えていただいて、染めた時には感激しました。11月の発表会には、自分の作品を初めて出展させてもらいました。私の学校で11月23日に文化祭がありました。展示会場には入りきれない生徒の染色の作品も自分の教室の前の廊下に飾りました。2学期の染色の授業で作ってきた作品がずらっとならびました。

藍染と他の手仕事とのコラボレーション(共同作業)を楽しむ!

平成19年度から、福知山藍同好会に入会して、また、自分の学校の生徒と共に藍染をやり出して、2年目です。 私の学校では、藍染は、作業学習の中の、工芸というジャンルの中の染色という位置づけにあります。染色の授業の中では、藍染やその他の草木染をしています。生徒には、他の作業学習(たとえば木工や農園芸や織物)と藍染とのコラボレーション(共同作業)を楽しませたいと考えています。まずは、自分が事前学習として実際に作品を作ってみて、ノウハウをまとめてから、実際に、授業で生徒と取り組むという事になります。どんなコラボレーション(共同作業)を試してきたかというと、以下の通りです。

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1 農園芸とのコラボレーション
  ・藍の種をまき、葉を収穫する。
  ・すくもを作り、藍建てをして、藍染をする。
  ・来年度の種を採る。

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2 織物とのコラボレーション
  ・藍染で、麻糸などを先染めしておく。
  ・その糸で、卓上手織り織機で、テーブルセンターなどを織る。

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3 木工とのコラボレーション
  ・木の板をくりぬいて、額を作る。
  ・自分の作品を、そのくりぬき額に入れて、展示する。
  ・藍染したハンカチを使って、ランプシェードを作る。

ブログが、藍染の研究日誌です!

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まずは、多くの藍の葉が必要です。藍の耕地面積を増やしたり、2~3番刈りまで葉を刈り取ったりして、たくさんの葉を収穫します。
収穫した葉を天日で乾燥させた後、発酵させ、すくもを作ります。

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すくもをふやかせていき、藍建てをして、染色液を作ります。
そして、いろいろなしぼりの仕方を学習してから、布にしぼりを入れていきます。やっと、染めることができます。


LinkIcon・・・・ ブ ロ グ の 藍 染 関 連 の 記 事 を 見 る

舞鶴ふるるファームから見た冠島と沓島を染めてみました!

kanmuri.jpgDSC02021.JPGDSC00149.JPG舞鶴ふるるファームから見える冠島と沓島を染めてみたいと思いました。
型紙にデザインした型を彫り、メッシュをアイロンがけして、型紙を作りました。それに防染粉を置いて、染めました。その後で、海原のところだけグラデーションをしました。麻布に染めてみました。自分で作ったくりぬき額に入れてみました。


 3月に藍の種を蒔き、苗が大きくなってくると、4月に舞鶴ふるるファームの日帰り農園に移植しました。 7月に藍の葉を刈り取り、収穫しました。
 藍の葉を乾燥させた後で、水をくわえて発酵させて堆肥状にします。小さい玉状のすくもができます。
 それを、また、水でふやかせ、藍建てをして、染色液ができあがります。

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酸素に触れて、藍色に染まるので、何かで防染しておけば、そこが白く残ります。

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豆絞りができました。

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縫い絞り

糸で絞ります

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波縫いしておいて、糸を引っ張り、巻き上げます。

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巻き上げて、防染したところが白く残ります。

板締め絞り

板ではさみます

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ハンカチを折っておいて、板ではさみ、クランプなどで留めます。

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板ではさんであったところは、染まりません。

型染

防染糊を置きます

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型紙をカッターで切り取り、そこに糊を置きます。

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藍染めしてから、防染糊を流すと、そこだけ白く残っています。

筒描き

防染糊で描きます

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柿渋紙に金属の筒がついたチューブで、防染糊を置いていきます。
型染めと同じでそこだけ白く残ります。

ロウケツ

ロウで描きます

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いったん、黄色く染めておいたところに、ロウを筆で塗って置きました。

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ロウを置かなかったところが紫色に染まりました。
あとで、ロウを取ると黄色のままです。

折り紙絞り

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アイロンを使って、生地を折ります。折り方によって模様も変わります。そして、輪ゴムなどで防染します。

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輪ゴムをほどくと、三角巾が幾何学模様で染まっています。

巻き上げ絞り

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糸を巻き上げて、絞ります。今回は、塗り箸を中に入れています。

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同心円状の丸い模様をできあがります。

グラデーション(藍返し)

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平型巾着を、ちょっとづつ浸けては上げ、またちょっとずらせて浸けては上げを繰り返していきます。

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ちょうど、海原のようなグラデーションができあがります。