ランプシェードについて

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ラ ン プ シ ェ ー ド に つ い て

藤の蔓の芯材を使ったランプシェードです!

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ランプシェード作品集

平成18年度から始まった藤の蔓の芯材を使ったランプシェード作りは、試行錯誤をしながら、一年目を終えました。一年間で、私が製作したランプシェードです。ご覧ください。

藤蔓の芯材を使う

形状記憶木材として

DSCF0044.JPGまっすぐな蔓を水に浸けておきますと、柔らかく曲がるようになります。その時に、自分のしたい形にひもで結ぶなど固定します。乾燥すると、その形に固まります。
DSCF0005.JPG細い藤の芯材が、きれいなコイルみたいな形に形状記憶できたので、この部分を、ランプシェードの筒の部分に使ってみました。

LinkIconブログのランプシェード特集記事を見る

藤蔓の皮を使う

DSCF0006.JPG余っていた藤蔓を使ったり、樹皮の紐状の物を使って、みだれ編みをしてみました。 それに、藤蔓(ふじつる)を巻いてきます。 このつるも水につけておくと柔らかくなります。 柔らかいうちに編んでいきます。

DSCF00093.JPGみだれ編みというやり方で、適当に上下上下という順序で編んでいきました。切りくずになった和紙を、一度ミキサーで粉々にしておいてから、このみだれ編みで紙すきをして、膜みたいな物が表面にできないかなと考えました。
kamisuki3.jpgコップに、紙すき用の水をすくっておいて、骨組みにかけていくというやり方です。もっと、紙すき用の水が、深ければよかったと思いました。


takenoko.JPG どうしても、かけていくというやり方なので、すいていくよりも水のスピードが速く、膜になりにくかったですが、こんな感じに仕上がりました。なかなか穴が埋まりませでしたがそれはそれで味になるかなと思っています。

藍染ハンカチを使う

DSC01379.JPGランプシェードの題材として、白っぽい方がよいので、このハンカチを使うことにしました。ABS板と木綿生地の中間に、和紙をはさむんですが、その和紙に切り込みを入れまして、 光の透け方が違うようにしました。

DSC01800.JPG和紙を通り抜けてきた乳白色の光が、暖かみがあって良いと思っています。裸電球からでた25Wや40Wの弱い光は、和紙を通り抜け、あたたかく乳白色に照らします。私は40代ですが、昔を思い出し、小学校時代までの懐かしい感じがして、郷愁からか心が癒される感じがしています。真っ暗な中に、玄関や廊下をほんわか明るくしてくれる灯火はゆっくり見ていても楽しいです。今の子供達は、生まれたときから蛍光灯で昼間のような明るい夜を、ファミコンやカラフルなテレビ、そしてパソコンで生活しています。昔のほんわか明るい感じがどんなふうに心に映るのか楽しみです。 「ライト・テラピー」として、体にも心にも優しい「癒しの光」が、子供達にどんなふうに映るのか楽しみです。

なぜ、藤蔓の芯材を使うのか?

私の学校では、高等部が作業学習の織物で藤織に取り組んでいます。藤の蔓から皮をはいで繊維を取った後の木の部分(芯材)は不要になってきます。紙好き用に、コウゾの皮から繊維を取った後、コウゾの芯材でランプシェードを作られている作家の方が多いので、私も、藤の芯材でランプシェードを作ってみることにしました。コウゾもそうですが、水に湿らせると、好きな形に変えられ、乾燥させるとその形を保つという、形状記憶木材で、いろいろと形が変えられておもしろいです。